離婚を迷って相談室を訪れる方はたくさんいます。
離婚の迷いは様々な状況によるものと思いますが、相談するほうも応えるほうも、ほとんどが刹那の苦しみを回避する目的だけで判断しようとします。
それは自殺者が今の苦しみを避けるために死を選ぶ発想と余り変わらないのです。
私はここでもう1つその判断に加えるべき視点を申し上げます。
夫婦の縁は人の縁の中では最も深いものです。
深い縁は、例え離婚したところで、
輪廻を通して何度でも繰り返されます。
もう1つ、人には縁を通して学んでゆかなければならない課題(
カルマ)があって、それを避けているだけでは、永遠にその課題が繰り越されることになります。
例えば前述のDVに関していえば、暴力を受ける妻は自分の持つ課題を解決することがなければ、永遠に加害者の夫に課題を残すことになります。
そのまま再婚しても、次の夫から暴力を受けるか、そうでなければ次の生涯で同じ夫を選んで暴力を受けることになるでしょう。
相手の非ばかりにとらわれて自分を顧みることがなければ、それに気付くまで何度でも同じ苦しみが繰り返されます。
性格の不一致というのも、性格は違うのが当たり前で、要は自分勝手と自分勝手が対立しているだけでしょう。
その対立の中には自分が解決すべき課題があって、相手の姿の中に自分の課題を見出すべきなのです。
相手に依存し、相手に不満を持ち、相手を非難するのではなく、自分を振り返り、自分を正すことができれば、長い意味でその人の人生は幸せなものになってゆくでしょう。
人の悩み苦しみを安直に解決する方法はありません。
忍耐強い自己改革によってのみそれは可能になります。
その自己改革の方向を示してくれる大切な人が今、目の前にいます。
永遠の幸せを考えたとき、今何を選択すべきなのかを考えて頂きたいのです。
勿論そのことに気付いたからといって過去をいくら悔いても仕方がないことで、今現在の自分の姿勢だけが問われています。